「新建材」と呼ばれる人工的に作られた建築材料は、確かに安価で機能的に優れた点があるかもしれません。しかし、過去にはホルムアルデヒドやアスベストといった、健康を脅かす有害な成分を含む建材が当たり前の様に使われていた時代がありました。
私自身も、大工職人として家を建てる際に、このような建材を使うことで、目や喉に痛みを感じたり、皮膚に異常が生じたりした経験が何度もあります。現在ではそのような建材は少なくなってきていますが、今の当たり前が、今後いつ不安へとつながっていくかは、誰も保証はできません。
昔から日本の家屋は、自然素材を使うことで、その力を借りながら建てられてきました。そして住む人も、自然素材に囲まれた家で、四季の持つ美しさを感じながら日々を過ごしてきました。その安心と安全のある毎日は、何百年にも渡る歴史の中で、実証されてきたものです。